更新日:2022年3月31日
- 所属:中央病院
- 入職:平成22年4月
(令和4年3月31日現在)
確認と観察
主にICU(集中治療室)を担当しています。
一般の患者さんには言葉のやり取りを通じて
「薬の選択」「使用上の注意」を伝える服薬指導ができますが、ICUの患者さんは意思疎通が難しい方も多いです。
そのため医師や看護師と話し合いながら、最適な処方を見出します。
薬の成分が体内に過度にたまり、副作用が発現する患者さんもいるため、
血中濃度などの各種データも注意深く確認・観察する必要があります。
重篤な症状で予断を許さない患者さんもいますので、
薬の選択について提案する時は、責任がある仕事だと感じます。
『この薬は効いているのかどうか』『量は適切かどうか』を解析し、
薬の選択や量の調節を主治医に提案して受け入れられた時は、嬉しさを感じます。
その積み重ねで患者さんの回復につながれば最良の喜びです。
新型コロナウイルス感染症対策も
院内の感染対策チームにも所属しています。
近年は新型コロナウイルス感染症治療に関する業務も多いです。
抗ウイルス剤は新薬が多く、副作用などの臨床データが多くないため、
基礎データ等から薬の特徴を読みとり、医師と相談して処方を組み立てています。
妊婦さんや子ども、透析患者等に使用していいのかといったデータが 現時点では足りず、苦労も多いですが、
薬剤師の腕の見せどころと感じて取り組んでいます。
専門性を極めたい
母が看護師だったということもあり、医療職には関心がありました。
それに加えて、化学が好きだったので薬剤師の道を選びました。
院内の薬剤師は29人います。
認定薬剤師や専門薬剤師ら専門知識の豊富な同僚がいるので、
気軽に相談することができ、さまざまな助言を受けています。
私も、救急認定薬剤師と抗菌化学療法認定薬剤師の資格を持っているので、
これからもより専門性を高めながら、患者さんを助け、医療スタッフからも信頼される存在になりたいです。
子どもと遊ぶのが息抜き
小中高大と野球をしていて、独身時代は職場の草野球チームで活動していました。
子どもが生まれてからは一緒に遊ぶことが気晴らしになっています。
子どもは電車が大好きで、朝から「電車が見たい」とせがまれることが多いです。
異動は経験を積むチャンス
山形県職員の薬剤師ということもあり、異動があります。
県内に4カ所ある県立病院のほか、
県庁や保健所などにも配属となる場合があります。
薬剤師の場合、病院以外に、県庁や保健所で担う医薬品の許認可や食品等の検査といった仕事も、
病院薬剤師の仕事とつながる部分があると思います。
異動は幅広く経験できるチャンスと前向きにとらえ、
共に県民の医療や健康を支えましょう。