更新日:2022年3月31日
- 所属:こころの医療センター
- 入職:平成26年4月
(令和4年3月31日現在)
こころの病を抱える患者さんのパートナー
主にデイケア部門の業務を担っています。
10代から70代までのこころの病を抱える男女70人近くが登録し、
うち20~30人が日常的に当院に通われています。
入院するほど重症ではありませんが、
まだ社会に出ることが難しい人たちに、
居心地のいい空間を提供しています。
運動や農作業、ゲームや日々の雑談を通して、
また、症状やその日の気分に合わせ、臨機応変に対応しながら
共に楽しい時間を過ごしています。
利用者の方々が元気な顔で通所してきてくれることに、
とてもやりがいを感じています。
友人の不登校を機に心理の道へ
中学時代に友人が不登校になりました。
その友人の家を訪ねると、普通に話すことができます。
言動にも違和感は見られません。しかし、学校には行けません。
そこで心理学というものに興味を持ち、
心理職の養成部門を持つ山形の大学に進学を決意。
それまで山形県に縁はなく、
大学受験するまで足を運んだこともありませんでした。
引き算の接し方
デイケア部門の前は、医療観察法病棟を担当していました。
こころの病が原因で他害行為を行ってしまった人などが
入院している病棟なので、当時の業務に比べればデイケアは
楽なものだろうと思っていました。
ところが、それは大きな勘違いでした。
患者さんに声を掛けても警戒心をあらわにされ、
盛り上げようとしてもなかなかうまくいきません。
元気に明るく接すれば何とかなるだろうと思っていましたが、
全く違いました。
こっちが押すと逆に引かれます。冗談のつもりで言っても通じません。
やる気が空回りしてしまい、患者さんを直視せず、
自分本位でしか考えていなかったと思います。
それからは相手の話に耳を傾けることに徹しました。
「引き算」の接し方を学び、
少しずつ患者さんとの信頼関係を築いていきました。
大学で学んだことが活きる仕事
公認心理師は、大学で学んだことが直接活かせる仕事です。
大学で教わったことが実業務で本当に役立っているのかと
疑問を持つ方も多いとは思いますが、
やりがいを見出しやすい職業です。
また、当院ではスキルアップもでき、心理の道を志す人にとっては、おすすめの職場です。