更新日:2022年3月31日
- 所属:新庄病院
- 入職:令和2年4月
(令和4年3月31日現在)
入院患者に食事の楽しみを
入院している患者さんは病気やけがを抱えていたり、
行動に制限があったりと、不安な気持ちがあると思います。
新型コロナウイルス感染症の影響で面会が制限され、
家族や友人とおしゃべりできる機会も少なくなり、
患者さんにとって楽しみが減っていると感じます。
そのような中で、食事は患者さんにとって、楽しみの一つだと思います。
朝昼夕の食事を心待ちにしている方も多く、そういった方々のためにも、
おいしい食事を作って期待に応えたいと思っています。
「行事食」でアクセント
病院食はカロリー制限などの管理が必要です。
そのため、飽きないよう、定期的に「行事食」の日を設けて、変化をもたせたメニューを提供しています。
例えば、父の日では「ビールゼリー」を出しました。
リンゴジュースでつくった黄色のゼリーのうえに白い泡ゼリーをのせ、ビールを表現します。
その他にも、勘次郎胡瓜(かんじろうきゅうり)や
肘折かぶ(ひじおりかぶ)など、最上地方の伝統野菜を
使用した食事も提供しました。
献立を決めるにあたっては、アイデアでレパートリーを広げる工夫が必要です。
目でも楽しめるように、見た目も大切だと考えています。
病棟を訪問した際に、患者さんから『おいしかった』と声を掛けられると、
この仕事に就いて良かったと実感します。
体調管理も大切
仲間の調理スタッフと手分けして調理します。
朝食と昼食を用意する早番、昼食と夕食を担当する遅番の2交代制。
早番は、朝食の配膳に合わせて、早朝5時台の出勤となります。
体調管理も大切だと実感しています。
祖父の病気を機に調理師を志す
小学生の時、祖父が寝たきりになりました。
おかゆを作ったら「おいしい」と喜んで食べてくれた
印象が忘れられず、調理師を志しました。
最近は韓流ドラマにはまっています。
「イカゲーム」「梨泰院クラス」「愛の不時着」などなど。
インドア派で、休みの日は、もっぱら画面に釘付けになっています。
「食」で支える
職場の管理栄養士や調理師は様々な年代で構成され、
気兼ねなく相談しやすい雰囲気があり、
恵まれた職場環境だと感じています。
医師や看護師などによる治療の面だけでなく、
私たちも、食の面から患者さんの健康を支えていきたいです。